本日の稽古


2017年10月14日、本日の土曜稽古は山の手小学校の体育館でした。

本日の準備運動はKSさん主導のもと、足さばきの稽古を重点的に行いました。笛を合図に前後、左右に方向転換をすることで、まずは4方の動きの変化に対応していく稽古でした。


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剣道における体の使い方として、打突や体幹を鍛えることが大事ですが、それらを活かすためにも足さばきがとても重要です。建物で言うところの基礎や土台と考えても良いかもしれません。いくら建物が頑丈でも、それらを支える基礎が脆弱だと、全体として屈強な建物にはなりません。

足さばきにも同じことが言えると思います。上半身の動きやそれらを支える体幹、全て重力を受けて床にかかってきます。それらを剣道における自在な動きにするために、足さばきを鍛え、体全体の迅速な動きを上達させる必要があります。

「一眼二足三胆四力(いちがんにそくさんたんしりき)」という教えがあります。
全日本剣道連盟の剣道学科審査問題例と解答例によると、以下の解説になります。
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剣道を修行する過程において、重要な事柄を述べた古人の教えである。
第一に相手を見る目、
第二に足さばき、
第三に胆力、すなわち何事にも動じない強い気持ちや決断力、
第四に力、すなわち技を発揮する身体能力が重要であるという教えである。

(1)一眼
相手と対峙したときは、まず相手の思考や動作を見破る眼力(洞察力)が最も大切である。宮本武蔵は「観見二様の目付け」として「観の目強く、見の目弱く」と教えている。

(2)二足
初心者ほど手先で打って足が伴わないものである。道歌に「立合いは竹刀で打つな手で打つな、胴造りして足で打て」と教えているが、すべての打突は足がその根本であり、足の出ない剣道は居付技として卑しまれている。

(3)三胆
胆は胆力である。四戒と云われる驚懼疑惑の四病を払拭して、一刀両断する勇気と決断が大切である。

(4)四力
力は思い切った技、およびその技を発揮する体力や筋力などの身体能力である。
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ここからも足さばきの重要性がわかります。

特に初心者は、間合いが上手に取れない、打突と足さばきが一致しない、打った後に居付いてしまうなどが課題になっていますが、それらの根本的な課題は足さばきにあると思います。

土曜稽古では、準備運動で足さばきの稽古をしています。短い時間ですが、最初はゆっくりでも良いので、正しい足さばきで行うようにしていきましょう。


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本日は一通り稽古を終えた後、試合稽古をしました。初心者組も基本の試合で参加をし、慣れない雰囲気の中で頑張りました。

試合の最後は中学生のKS(S)くん相手に、小学生初心者組が5人で挑む試合をしました。5人共、一人一人の試合の時は緊張からか大人しい試合になりがちですが、5対1では普段よりも元気よく活発に動いて、楽しんで試合をしました。このような活き活きと試合をすること、剣道を楽しむ気持ち、を常に持って剣道をしてほしいと思います。


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コメント

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No title

まだまだ前後左右の動きがもっさりしてますね(笑)
少しづつ続けていければ、と思っています。

No title

特に小学生低学年はまだ体幹がしっかりしていないのでフラフラしてますよねw続けて行きたいですね。