2017年10月25日、本日の水曜稽古は手稲宮の丘小学校の体育館でした。
本日は雄心館との合同で体育館半面でスペースが足りなくなるほどの人数での稽古となりました。

今週土曜日に初めての試合をする子達も多いので、着装・礼法・基本について下記にまとめてみました。試合の前に確認してみて下さい。
【着装ができているか】
(道着)
・ほころび、糸のほつれなどがないようにする。
・襟首と首の間にスキマがあったり、襟の部分が開かないようする。
・背中や胸の部分にシワができないようにする。
(袴)
・袴の裾は前下がり、後ろ上がりになるように着る。
・袴の長さはくるぶしが隠れる程度にする。
(垂れ)
・垂ヒモが出ないようにする。
・垂れネームが垂れさがらないようにする。
(竹刀)
・竹刀の竹が割れていないか、ささくれていないか確認する。
・竹刀の先革が破れていないか、中結がほどけていないか、弦がしっかり張れているか確認する。
【礼法・基本姿勢ができているか】
(立礼・相互の礼)
・相互の礼は、試合や稽古の際にお互いに行う礼で、成立した状態から15°程度と浅い前傾になる。
・相互の礼の際は、目礼(相手の目に注目)になるが、顔を上げすぎないようする。
・上体をまっすぐに保ったまま礼をする(首だけ曲げたり、背中が丸まったりしないこと)
(提刀/さげとう)
・竹刀は左手に持ち、弦を下にして鍔(つば)に近いところを握り、自然に下げた状態にする。
(帯刀/たいとう)
・竹刀を持った左手を腰に当てた状態にする。
(蹲踞/そんきょ)
・蹲踞は、試合や練習の始めと終わりに行い、右足をやや前に出し、膝を左右に90°ぐらいに開きながら腰をおろす。
・つま先立になり,両足のかかとに尻を乗せ,バランスを取り重心を安定させる。
・尻を踵の上に安定させて上体をまっすぐに保ち、前かがみにならないようにする。
(中段の構え)
・右足を左足より前に出し,左足のかかとをあげる。
・右足のかかとも少し浮いた状態にしておくと、動きやすい。
・左右の足の幅はこぶし1個分空ける。
・竹刀の弦を真上にして,左こぶしは下腹部より約一握り前に出し,常に正中線上に置く。
・剣先は,相手の目と目の間に向くようにする。
・目の付け方は,相手の目を中心に,身体全体を見る。
・姿勢を正し、上半身が腰の上にまっすぐ乗るようなイメージ。
(竹刀の握り方)
・右手左手ともに、小指・薬指・中指の3本で握り、人差し指・親指は軽くそえるように握る。
・左手小指は柄いっぱいの端の部分を握る。
・右手人差し指はツバに付くように位置し、親指はツバから少し離して握る。
・右手に力を入れすぎないようにする。
・右手左手ともに、親指と人差し指のVの字となり、Vの折れ曲がる部分が竹刀の真上になるようする。
・両手を開かないように、内側に軽く絞るように握る。
【試合の流れ】
(開始)
・試合前は指示された場所で待機する。
・試合を開始する際、まず立礼の位置(3歩で立会の位置に行ける距離)に進み、提刀(さげとう)の姿勢で相互の礼をする。
・その後、帯刀(たいとう)し、3歩進んで開始線で竹刀を抜き合わせつつ、蹲踞(そんきょ)をし、主審の合図で試合を開始する。
(終了)
・試合を終了する際、開始線で相中段に構え、主審の合図の後、蹲踞(そんきょ)して納刀(竹刀をおさめる)する。
・そのまま立ち上がり、帯刀(たいとう)の姿勢で立礼の位置まで後退し、提刀(さげとう)の姿勢となり相互の礼を行う。
・そのまま前を向いたまま後ろ向きに進み、試合会場から出る。
【正面打ち】
(立会~打突)
・立ち会って構えた間合いから1歩進み、面を打つ。このときに近間に入り過ぎないようにする。
・竹刀の物打ち(剣先と中結の間)でしっかり打突する。
・振りかぶりと打ちの動作が中断せずに,一拍子で打てるように大きく強く速く打突する。
・まっすぐ振りかぶり、まっすぐ打突する。
・打突の際は、竹刀の物打ちが相手の面の高さで、両腕が自然に伸びるようにする。
・気合い(声)を大きく出し、姿勢を崩さないようする。
(足さばき~残心)
・踏み込みの右足を高く上げ過ぎないようにし、前方に素早く踏み込む。
・踏み込むと同時に左足を素早く引きつけ、そのまま送り足で打ち抜ける。
・歩み足(左足が右足を追い越す)ではなく送り足(左足が右足を追い越さない)かつ、すり足(床をするようにしてに移動)で進む。
・しっかり相手と縁を切るよう(遠くまで)に打ち抜け、しっかり残心をとる。
【切り返し】
・正面打ち→左面(自分から見て右)から左右面打ち(前に4回、後ろに5回)→正面打ち→左面から左右面打ち→正面打ち(抜ける)→残心
・左右を打つときは、約45°で振り下す。横から打たないようにする。
・左右を打つときに、左こぶしが左右に動かないようにする。左こぶしは正中線を通る。
・切り返し後退の際に、歩み足にならないようにする。
・力を抜いて、肩を大きく、手首を柔らかく使う